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(天文十三年九月廿三日)(1544)
後奈良天皇女房奉書<にょうぼうほうしょ> 刊本312号
女房奉書とは天皇の意思を勾当内侍<こうとうのないし>(奉請<ほうせい>・勅旨<ちょくし>伝達を担当する女性)の奉書でもって伝達した文書。この文書のように散らし書きであった点が特徴的である。大破に及んだ御所の修理料を進上したことが昇叙の理由であること、天皇の意思を伝える勅使が矢部まで派遣されること、さらに天皇直筆の般若心経を阿蘇社の社頭に奉納すべきことが伝えられている。(稲葉)